違法建築
前のブログに書いた「日本一遠い景品交換所」ですが、
さすがに遠すぎるため、平成7年のパチンコ店の開店が決まってからも、
関係者はよりパチンコ店に近い景品交換所の適地を探し続けました。
パチンコ店が開店しても、パチンコ店反対運動はなかなか静まりませんでしたので、
周囲の店舗等は、とてもじゃないが借りることはできません。
たぶんですが・・・、いまだに借りられないんじゃないかなあ?
当時噂話で聞いた「パチンコ店関係には貸さない」という裏の取り決めがあり、
それがいまだに継続しているのかもしれません。
まあそれは推測ですし、パチンコ店側の問題じゃないですけど。
団地内で無理であればと、団地周縁部で探したのですが、これも難航します。
やっと高値でならば土地を売ってよいというところが見つかり、
売買契約が結ばれたのが、登記簿によると、ちょうどパチンコ店開店のころでした。
当時、渋谷にあった関連会社が土地を買い、そこに自社ビルを建てました。
1階は駐車場、2階は事務所、3階以上はパチンコ店の寮にする計画です。
そこに特殊景品の買取所(景品交換所)も作る予定でした・・・。
建物を建てる際、一定の基準にあてはまる建築物は事前に建築確認を受けなければなりません。
もちろん、そのビルも建築確認は出され、平成9年には登記もされています。
登記された図面と登記簿を見てみると、建坪率、容積率とも制限ぎりぎりの広さのようにみえます。
当たり前ですが、建坪率、容積率オーバーの建物を作ると、違法建築物になってしまいます。
建築確認に出された図面は、まったく何の問題もありません。
が、景品交換所が、図面の建物内ではないところに、実際はあるんです。
登記された図面には、仮設のプレハブのようなものを置くスペースはありました。
私のつたない知識では、土地に定着していなければ動産ですが、
土地に定着したものは不動産。あとから不動産を付け足すことは増築。
建坪率や容積率いっぱいに建てた建物だと、増築=違法建築物になってしまいます。
実際は(現在もそのままですが)、
仮設のプレハブではなく、建物の増築部分(土地に定着)に景品交換所があります。
来店客が来た際、寒くないようにガラスで仕切られたスペースも、土地に定着しています。
中には洗面所もトイレもありますし、金庫は床から動かないように固定してます。
誰がどう見たってプレハブや仮設ではありません。
そもそも、景品交換所のために土地を探し、
土地を買わざるを得なかったために、関連会社の本社を移転させ、
パチンコ店の寮も併設しました。
が、景品交換所部分は、当初から図面上のビル内には、作るつもりすらなかったんです。
容積率、建坪率ぎりぎりで建築確認を申請し、ビルが完成。
(完了検査は受けたかどうかしりませんが)ビル完成直後に、
プレハブではない景品交換所を増築して作ってしまったんです。
景品交換所の増築部分があると、建坪率、容積率はオーバーしてしまうハズ。
最初から、違法になることをわかって、ビルが完成してから付け足して作ったんです。
建築後、数年経ってから、増築・・・・ではありません。
違法なことを最初から計画して、増築して、営業を開始したんです。
まあバレにくいっていえば、バレにくいです。
知らない人からみたら、最初から適法な作りで建てた・・・ように見えますから。
交換所全部が違法なのか、一部は適法で違法なオーバー部分があるのかは、
正確に計ってみないと、断言できないですしね。
私にもそのあたりが、正確にはわかりません。
違法増築の部分がある・・・というのはわかるんですが。
ようするに「バレなきゃいい」の精神で、
最初から狙って違法な増築をしたわけです。
まあ、悪質きわまりないですよねえ・・・。
この件に関しては、現在でも「動かぬ証拠」の場所で絶賛営業中です。
是正するには交換所の部分を壊さなきゃなりません。
建坪率と容積率が適法に収まるには、どのくらい壊さなきゃならないのかは、
精密な計算していないので私にはわかりませんけど。
蛇足ですが、いまだにパチンコ店からは徒歩7分程度かかります。
遠いので、貯玉して溜めてから景品交換するお客様も大勢いました。
万が一、閉店になった時、貯玉分は保証されないので辞めた方がいいですよ。
系列の青梅店が閉店する際には、告知無しの突然閉店にもかかわらず、
貯玉等はいっさい返還、保証せずに、ネット掲示板等で炎上してましたから。
ものすごい金額分溜めちゃっている方も見受けられましたが、
安全を期するなら、貯玉は本当に辞めた方が安全です。
ところで違法建築物には、金融機関は融資に関して厳しいハズなんですが、
平成11年からずっとメガバンクM銀行さんの根抵当がついています。
担当の方なんかは、違法建築物かどうか調査して融資してるんでしょうか?
なんて素朴な疑問もわいてきたりします。
もう一つの素朴な疑問が、固定資産税。
登記の有無にかかわらず、土地の定着物である不動産には固定資産税がかかるハズ。
登記簿上にはありませんが、景品交換所は平成9年からずっと存在しています。
誰かがちゃんと、固定資産税を払っているんでしょうかね?
さすがに税金はごまかしていないだろうとは、思いますけど。
(交換所の前々オーナーは税金トラブル持ちだったような気もしますが・・・)
ただ権利関係が、内部の人間にもわかりにくい仕組みだったので、
払っているのなら、誰が払っているのか? にも興味があったりします。
バレなきゃ何をやってもいいだろうと・・・周囲に迷惑をかけていること、
実はこれ以外にもあるのでそれも次回以降に書かせていただきます。
なお、どんなご意見、ご批判もお受けいたしますが、それに関して個別返答はいたしません。